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湿疹がなかなか引かない、市販薬を塗っても足のかゆみが治まらない、子どもの肌荒れが心配――そんなとき「札幌のどの皮膚科に行けばいいのか」で迷う方は少なくありません。結論から言うと、見るべきポイントは①皮膚科専門医がいるか ②その場で検査ができるか ③保険診療でどこまで対応するか ④対応できない症例を紹介してくれるか ⑤家族で通えるか ⑥通い続けられる場所かの6つです。皮膚の病気は数回の通院で経過を見ながら治していくものが多く、「1回の診察の質」と同じくらい「続けて通えるか」が結果を左右します。
▶関連記事:『札幌で水虫が治らないと感じたら|市販薬で治らない理由と皮膚科での検査・治療期間』
この記事では、札幌市豊平区で2004年から診療している中の島はやし皮フ科が、皮膚科選びで実際に確認しておきたい点を、費用の目安や制度の情報とあわせて整理します。
皮膚科は「見た目で診断がつく科」と思われがちですが、実際には見た目がよく似ていて原因がまったく違う病気が数多くあります。たとえば足のかゆみひとつをとっても、白癬菌による水虫、汗による湿疹、靴やインソールによるかぶれでは、必要な薬がまったく異なります。自己判断で市販薬を使い続けると、原因に合わない薬を塗ったまま時間が過ぎてしまうことがあります。
だからこそ、皮膚科選びでは次の6点を確認しておくと失敗が減ります。

札幌で皮膚科を選ぶときの6つの視点
以下、それぞれを具体的に見ていきます。
医療機関が掲げる「皮膚科」という診療科名は、医療法に基づいて標榜できる診療科名のひとつです。専門医資格を持っていることは、診療科名を標榜するための要件にはなっていません。つまり「皮膚科」という看板があることと、皮膚科の専門研修を受けた医師が診ていることは、同じ意味ではありません。
一方で日本皮膚科学会認定の皮膚科専門医は、5年以上継続して学会の正会員であること、所定の研修施設での研修を修了していること、実績単位を150単位以上取得していることなどの要件を満たして初めて認定されます。しかも認定後5年で資格が消滅するため、5年ごとに実績単位を取り直して更新する必要があります(出典:日本皮膚科学会)。
つまり専門医の表示は、「一定の研修を経て、その後も更新を続けている」ことの目安になります。医院のウェブサイトの「医師紹介」ページで、専門医資格と取得年、勤務してきた医療機関を確認してみてください。
大学病院で扱う症例は、一般的な湿疹から頻度の低い皮膚疾患まで幅が広くなります。当院はその経験を土台に、日常的によくある皮膚トラブルを丁寧に診つつ、珍しい病気の可能性も視野に入れて診察しています。
皮膚科選びで見落とされやすいのが、院内で検査ができるかどうかです。
たとえば足の皮むけやかゆみで受診したとき、見ただけで「水虫でしょう」と薬が出る場合と、皮膚の一部を採って顕微鏡で菌を確認してから薬が出る場合とでは、診断の確かさが変わります。白癬菌(水虫の原因菌)、カンジダ菌、癜風菌はいずれも皮膚に症状を起こしますが、必要な薬が異なります。
日本皮膚科学会・日本医真菌学会の『皮膚真菌症診療ガイドライン2025』でも、真菌症は感染症であり診断の基本は病巣からの病原菌の検出であること、直接鏡検(顕微鏡で菌を確認する検査)は迅速かつ確実な診断法で、これによりただちに治療を開始できることが示されています(出典:日本皮膚科学会)。

足のかゆみ・皮むけは検査で原因を分ける
「その日のうちに原因がわかる」ことは、無駄な通院や効かない薬を続ける時間を減らすことにつながります。
皮膚科には、保険が使える診療と、美容目的などで自費になる診療があります。受診前に「自分の症状は保険の範囲か」を確認しておくと、費用の見通しが立ちます。
一般的に、湿疹・かぶれ・じんましん・水虫・とびひ・ニキビ・アトピー性皮膚炎・帯状疱疹などの病気の治療は保険診療の対象です。一方、しみ取りや美容目的の施術は自費になります。
※金額は症状・処置の内容によって変わります。上記は目安としてご覧ください。
意外に思われるかもしれませんが、「うちではここまで、ここから先は専門機関へ」と明示している医院は、判断の基準を持っている医院です。皮膚科の診療所でできることには範囲があり、それを超える治療は設備と体制の整った医療機関で行うほうが安全です。
なお当院では、アトピー性皮膚炎の注射治療(デュピクセント・ミチーガ)やJAK阻害薬の内服は行っておりません。外用療法・スキンケア・悪化因子への対策を丁寧に行い、それでも改善が乏しい重症例は、適切なタイミングで専門医療機関へご紹介しています。院長は北海道大学医学部附属病院皮膚科に約7年勤務しており、重症例の紹介先として大学病院とも連携しています。
とびひ・水いぼ・あたまじらみのように、家庭内でうつることがある皮膚トラブルは、家族をまとめて診てもらえる医院のほうが通院の負担が減ります。
札幌で見落とせないのが、冬の通院のしやすさです。皮膚の治療は1回で終わらないものが多く、たとえばいぼの液体窒素療法は1〜2週間に1回、数回から数十回、ニキビは最初は2週間ごと、その後は1か月ごとの通院が目安になります。冬に通院が途切れると、その分だけ治療期間が延びてしまいます。
なお札幌では、季節によって増える相談が異なります。冬は乾燥性皮膚炎、しもやけ、手湿疹、貨幣状湿疹、化学繊維による接触皮膚炎が、夏は水虫、あせも、虫刺され、日光皮膚炎、とびひ、癜風、水いぼが増えます。気になる症状が出やすい時期を知っておくと、早めの受診につながります。
2025年度から、高齢者の帯状疱疹ワクチンが予防接種法に基づく定期接種(B類疾病)になりました。対象は、その年度に65歳になる方と、60〜64歳でHIVによる免疫機能障害がある方です。あわせて2025年度から2029年度までの5年間は経過措置が設けられ、その年度に70歳・75歳・80歳・85歳・90歳・95歳・100歳になる方も対象になります(出典:厚生労働省)。
札幌市の令和8年度(2026年度)の定期接種は、令和8年4月1日から令和9年3月31日まで実施されています。自己負担額は、組換えワクチン(シングリックス)が1回10,800円(2回で21,600円)、生ワクチンが1回4,500円です。生活保護受給世帯の方、世帯全員が市民税非課税の方は接種料金が免除されます(出典:札幌市)。
副反応について:接種部位の痛み・赤み・腫れのほか、筋肉痛・疲労感・頭痛などの全身症状が出ることがあります。多くは3〜6日で軽快します。
Q. 予約は必要ですか? A. 通常の診療は予約制ではなく、受付順です。ただし帯状疱疹ワクチンと水いぼの処置は、事前のご予約が必要です。
Q. 診療時間を教えてください。 A. 午前は9:00〜12:15(月〜土)、午後は月曜・木曜が15:00〜17:45、火曜・金曜が15:00〜18:45です。受付は診察終了の15分前までです。水曜午後・土曜午後・日曜・祝日は休診です。なお、土曜日の新患の受付は現在お休みしています(再診は通常どおり行っています)。
Q. 初診にはどのくらい時間がかかりますか? A. 30分〜1時間程度が目安です。健康保険証・受給者証をお持ちください。初診時は問診票のご記入をお願いしています。
Q. 市販薬を使っても治らないのですが、受診したほうがよいですか? A. 市販薬で改善しない場合、そもそも想定している病気と原因が違っている可能性があります。特に足のかゆみや皮むけは、水虫と湿疹で必要な薬が異なります。検査をしたうえで診断することをおすすめします。
Q. 水ぼうそうやはしかが疑われるときは、そのまま行ってよいですか? A. 感染対策のため、ご来院前にお電話でご連絡ください。
Q. 支払いにクレジットカードは使えますか? A. 基本的には現金でのお支払いですが、3,000円以上のお会計ではクレジットカード(VISA・DC・Mastercard・JCB)もご利用いただけます。
皮膚の病気は、原因がはっきりすれば治せるものが多くあります。院長からのメッセージをひとつだけ添えます。
皮膚病は治るものも多いので、恐れず早めに受診してください。
気になる症状がある方は、我慢せずご相談ください。
▶関連記事:『札幌で水虫が治らないと感じたら|市販薬で治らない理由と皮膚科での検査・治療期間』
監修:院長 林 大幹(日本皮膚科学会認定 皮膚科専門医)
出典 – 公益社団法人日本皮膚科学会「日本皮膚科学会認定皮膚科専門医制度の手引き」 https://www.dermatol.or.jp/medical/specialist/4939/ – 日本皮膚科学会・日本医真菌学会合同「皮膚真菌症診療ガイドライン2025」 https://www.dermatol.or.jp/medical/guideline/4742/ – 厚生労働省「標榜診療科名について」(医道審議会 診療科名標榜部会 資料) https://www.mhlw.go.jp/content/10801000/001554964.pdf – 厚生労働省「帯状疱疹ワクチン」 https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/yobou-sesshu/vaccine/shingles/index.html – 札幌市「高齢者帯状疱疹ワクチンの定期接種」 https://www.city.sapporo.jp/hokenjo/f1kansen/taijouhousin.html
※記載の費用・制度は2026年9月時点の情報です。最新の内容は当院または各機関にご確認ください。