あたまじらみとは?
概念
頭部に寄生するアタマジラミによって生じる。
アタマジラミの成虫は体長2~3mmで、頭髪内に寄生して頭皮から吸血する。
頭髪と頭髪の直接の接触によって感染する。
近年、幼稚園児や小学校の児童を中心に流行している。
頭はかゆいことが多いが、かゆくないこともある。
毛髪には0.5mm程度のアタマジラミの卵が多数固着している。
卵は後頭部付近に多い。
成虫は頭髪の隙間をすばやく移動するので、頭髪上で成虫を見つけても見失うことが多い。
治療法
スミスリンL(シャンプータイプ)を1回に10~20ml用いてシャンプーし頭にタオルを巻いて5分間待ってから洗い流す。
この処置を3~4日に1回、計3~4回繰り返す。
この薬は成虫には効くが、卵には効かないため、卵が孵化したころに再度散布し、最後の成虫が産卵した卵が孵化するころ(約10日後)まで続ける必要がある。
日常生活指導
スミスリンによる治療を開始すれば成虫、幼虫は死滅するので伝染の心配はなく、登校可能である。
枕カバーやシーツは共用しない。
下着やシーツを毎日取り替え、乾燥させる。
乾燥機使用や、アイロンかけで駆除できる。