アトピー性皮膚炎

Atopic Dermatitis

アトピー性皮膚炎について

About Atopic Dermatitis

アトピー性皮膚炎は、強いかゆみを伴う湿疹が良くなったり悪くなったりを繰り返す疾患です。中の島はやし皮フ科では、薬物療法・スキンケア・悪化因子への対策の3つを基本とし、お一人おひとりの症状や生活環境に合わせた治療をご提案しています。長期にわたる治療が必要になることもありますが、症状を上手にコントロールしながら、日常生活に支障のない状態を維持することを目標に、継続して一緒に取り組んでいきます。気になる症状があれば、お気軽にご相談ください。

こんなお悩みはありませんか
  • かゆみを伴う湿疹が繰り返し出ている
  • お肌のカサつきとかゆみが慢性的に続いている
  • お子さまの肌あれが治ったり悪化したりを繰り返す
  • ステロイドを使うのが心配で相談したい
  • 顔やまぶたの湿疹が気になる
  • 季節の変わり目に症状が悪化しやすい
アトピー性皮膚炎のお悩み

アトピー性皮膚炎とは

About

アトピー性皮膚炎は、増悪(悪化)と寛解(落ち着いている状態)を繰り返す、かゆみを伴う湿疹を主な症状とする疾患です。多くの方は「アトピー素因」を持っていると考えられています。

  • ご家族や本人に、気管支喘息・アレルギー性鼻炎・アレルギー性結膜炎・アトピー性皮膚炎のいずれかの既往があること
  • IgE抗体を産生しやすい体質を持っていること

皮膚バリア機能が低下しているため、外からの刺激に反応しやすく、炎症が起こりやすい状態にあると考えられています。近年では、皮膚バリアに関わる遺伝子の変異との関連も注目されています。

アトピー性皮膚炎のイメージ

治療の考え方

Treatment Concept

治療の最終目標は、症状がない、あっても軽微で、日常生活に支障がなく、薬物療法もあまり必要としない状態に到達し、その状態を維持することです。そこまで到達できない場合でも、症状が軽度にとどまり、日常生活を大きく乱すような急な変化が起こらない状態を保つことを目指します。当院では、アトピー性皮膚炎治療の基本となる3つの柱を組み合わせて診療を行っています。

アトピー性皮膚炎の治療の様子

当院で行う治療

Our Treatment

外用薬

Topical

ステロイド外用薬
皮疹の重症度に応じて、薬の強さを5段階から適切に選択して使用します。強さにはランクがあり、症状の強い部位と弱い部位、年齢、塗る場所などを考慮して使い分けます。必要な量を必要な期間きちんと使うことで、炎症を抑えて皮膚の状態を整えることを目指します。自己判断で中断せず、医師の指示に沿った使用が大切です。
タクロリムス軟膏
ステロイドとは異なる作用で炎症を抑えるお薬です。成人用と小児用があり、顔や首などの湿疹に用いることがあります。ステロイド外用薬との使い分けによって、長期的な症状のコントロールをサポートします。
新しい外用薬(JAK阻害薬・PDE4阻害薬)
コレクチム軟膏(デルゴシチニブ)やモイゼルト軟膏(ジファミラスト)など、ステロイド以外の選択肢もご用意しています。お一人おひとりの症状に応じて使い分けます。
保湿外用薬
皮膚バリア機能の低下を補うため、保湿剤を継続して使います。症状が落ち着いているときも含め、毎日のスキンケアの継続が大切です。保湿剤の使用は、角質の水分量を回復させて皮膚バリアを整え、皮膚炎の再燃予防・アレルゲンの侵入予防・かゆみの軽減につながると考えられています。

内服薬

Oral

抗ヒスタミン薬
かゆみに対する補助療法として使用します。ステロイド外用薬やタクロリムス軟膏と組み合わせて、症状のコントロールをサポートします。なお、アトピー性皮膚炎のかゆみは抗ヒスタミン薬だけでは完全に抑えきれない場合もあり、外用治療と組み合わせながら進めることが基本となります。

生物学的製剤

Biologics

重症例ではデュピクセント(デュピルマブ)などの生物学的製剤による治療が選択肢となります。当院での導入が難しい場合は、専門の医療機関へご紹介します。

スキンケアと悪化因子への対策

Skincare

毎日のスキンケアの継続

Daily Skincare

症状が落ち着いているときも、保湿を中心としたスキンケアを続けることが治療の土台となります。皮膚バリアを整えることで、再燃やかゆみ・アレルゲンの侵入を抑える助けとなります。

保湿・スキンケアのイメージ

スキンケア指導の具体例

Examples

入浴後5分以内の保湿、ぬるめのお湯での入浴、低刺激の石鹸の使用などをお伝えしています。洗うときは強くこすらず、泡でやさしく洗うことがポイントです。

悪化因子を見つけて避ける

Triggers

症状を悪化させる要因は、お一人おひとり異なります。診察のなかでご本人・ご家族と一緒に、悪化のきっかけになりやすい要因を探し、日常生活で避ける工夫をご提案します。ハウスダスト・ダニ対策、汗対策、ストレス管理など、症状に応じてご指導します。

悪化因子(ハウスダスト・ダニ対策など)のイメージ

検査について

Examination

血液検査により、ダニ・ハウスダスト・食物などの特異的IgE抗体を調べることができます。原因究明と悪化因子対策に役立てます。ただし、検査結果だけで症状の原因を断定できるものではありません。症状が出る時期や生活環境、実際に悪化したきっかけなども確認しながら、必要な対策を一緒に考えていきます。

血液検査・採血のイメージ

通院の目安について

Visit Frequency

症状が安定するまでは2〜4週間に1回、安定後は1〜2ヶ月に1回の通院が目安です。経過に応じて通院間隔を調整します。診察では、湿疹やかゆみの状態、外用薬の使用量、日常生活で困っていることなどを確認します。症状が急に悪化した場合や、処方されたお薬の使い方に迷う場合は、次回の予定を待たずにご相談ください。

お子さまのアトピー性皮膚炎について

For Children

お子さまのアトピー性皮膚炎にも対応しています。タクロリムス軟膏には小児用の規格があり、年齢やお肌の状態に応じて外用薬を使い分けます。治療は保護者さまのご協力が欠かせません。お薬の塗り方(FTU=フィンガーチップユニット)や保湿の頻度をご家族と一緒に確認します。ご家庭で無理なく続けられるケアをご提案します。

お子さまのアトピー性皮膚炎ケアのイメージ

よくあるご質問

FAQ

ステロイドを使い続けても大丈夫ですか

症状に合わせて強さと使用期間を調整しながら、必要な時期に必要な量を使うことが大切です。自己判断で急に中止するとかえって症状が悪化することもあるため、診察の際にご相談ください。

アトピー性皮膚炎は治りますか

アトピー性皮膚炎は症状をうまくコントロールしながら寛解状態(症状が落ち着いた状態)を維持していくことが治療の目標です。

保湿剤はどのタイミングで塗るといいですか

入浴後5分以内に保湿剤を塗ることをおすすめしています。

顔にステロイドを使っても大丈夫ですか

顔や首の部位には、状況に応じてタクロリムス軟膏も選択肢となります。部位・年齢・症状に合わせてお薬を使い分けるため、診察でお伝えください。

お電話011-825-4114 診療時間・アクセス